Love her anyway

 初夢は、何のひねりもありませんでした。


「あなたは、どこの国の人なの?
 日本で生まれ、
 英語を話し、
 カンボジア人を娶り、
 ベトナムで働き、
 台湾の歌をうたい、
 ブラジルに郷愁をおぼえ、
 どこへ行こうとしているの?」


 アイデンティティのよくわからない問い手が、僕のアイデンティティを問うた。
 我ながら、ほんと、何のひねりもない初夢。


 そうだね、日本語を話してるんだから日本人だし、
 日本人の父母を持つことは日本人を主張する何より強力な基準。
 だけど、もう帰属意識も薄れてきたのも事実。
 だって…身も心も、長らく「帰って」いないのだもの。
 それは期間じゃない、密度の問題。
 男子3日会わざれば、カツモクしてこれに対すべし。
 女子は1日会わざれば、まったく別人になってる可能性があるけどね(笑


 妻の国。
 住める国。
 学ぶ国。
 歌う国。
 想ひ出の国。
 そして、父母の国。


 いいじゃん、いっぱいあったって。
 それぞれを、そのときどき、愛すればいいじゃん。
 その気持ちが本物ならば。


People:
Take my advice.


Love her anyway
Love her every day!


Don't think twice....