ダナン雑感

 ダナンにて、少しずつ、生息範囲を拡張している今日このごろ。
 やはり生活実感があると、住んでいても楽しいと実感しつつある。


 来て最初のころ、すごく感じたダナンでの違和感。
 ひとことで言えば、ダナン人の言葉で
「ダナン人はhien、サイゴン人はvui」
ということなんだと思う。
 これは、僕がサイゴン人しか知らないということをよくわかってるダナン人にさっき言われたこと。
 僕はこれをサイゴン基準で
「ダナン人はunfriendly」
と感じて一人鬱々としていたわけで。


 あと、ダナンでしゃべってると、相手のバッキー分が高い。
 何言ってるかわからん時がある。
 これは、地理的に北部に近いから北部人がけっこう住んでいるのか、それともダナン語自体が北部方言に近いのか、どちらなのかはまだわかっていない。
 サイゴン弁に近い言葉を話してくれる人のほうが好もしく感じてしまうのは、きわめて主観的反応だとわれながら苦笑する。
 ハノイ弁的言葉でペラペラやられると、生理的に拒否反応起こしてしまう・・・。


 いちばん慣れないのが、ハノイ弁のイントネーションだ。
 em a^'yがem ma^?yに聞こえる。
「Ma^?yちゃんって誰?」
と素で聞いてしまった。要は北京語の二声同様、かなり下から上がっていくだけのことだ。声門閉鎖音がなくアンシェヌマンする傾向があるのも、ハノイ弁の特性かもしれない、と感じている。em a^'yは、サイゴンの発音だと実は?em ?a^'yだからだ。
 逆に、後続する音節があるときは?があまりおしり上がらないのもハノイ弁の特長。北京語の三声同様だ。cu?a to^iがcu`a to^iに聞こえる。これは、ハノイ弁は六声で~があるからそれとの差別化って意味合いもあるだろう。