ハノイ雑感
ノイバイ空港からエアポートタクシー。
メーターが回っていない。やられた!と思う。
しかもめちゃめちゃ遠い。サイゴンでいえばクチあたりに空港があるレベル。
しかしニッコーホテルに着いて、「ベトナムドンでいくら?」ときくと、
「15ドルだから、えーと…」
とか言ってる。
オイここにこんだけオープンなカモがいるのに、ボれよ!
しかもこっちはエアポートタクシーの値段うろ覚えで、18ドルだったっけ? とか思ってたのに。ベトナム人の風上にもおけんやつだ。
しかも「250千ドン」とか言ってくる。おいおいそれは1ドル何ドン換算なんだよ。お前のベトナムドンレートは西暦何年で止まってるんだよ! もっとベトナム人らしくしっかりしてくれよ!
お前は絶対ベトナム人ではありえない。
ニッコーホテルに飛び込みで2泊。デポジットにクレカとか、いくらいくらとか、面倒なので、全額先払いを希望して、そうした。
こんな高級ホテルに泊まる身分ではないが、今回は大人の諸事情により。
街を足で知るシリーズ、今日はハノイ編だ。Le Duan通りを北上。小雨が降っている。
Ga Ha Noi前でPho Bo Tai 2万ドン。
Kim Ma~通りのロッテリア。完全にベトナム化している。店員の私語。店員が客席占拠。店員の無着帽。落ちたコップをまた戻して使う用にする。そして注文できてくるのがめちゃめちゃ遅い。ダブルチーズバーガーに10分かかる。チンタラしている。2階から、怒ったオヤジが「まだか!」と怒鳴り込んできた。そうするとすぐその人はサーブされる。まさにベトナム式である。それとも、韓国は行ったことないが、韓国のロッテリアのノリを踏襲しているんだろうか。ストローサーバーとか機械に韓国語のシールが貼られているのでそうふと思った。
しかし、ハノイ人の若者もけっこういい加減なんだなと思った。
君ら昔サイゴン人を教育したけど、自分がまず教育されろよ、と思った。
通勤帰りのバイクのラッシュがすごい。歩道にまで走ってくるところはプノンペンと同じ。ふだん自分がやる側だが、やられる側に立つとメチャメチャうざい。
日本大使館の場所確認。
日本食街。
どうでもいいが、このへん、歩道が死ぬほど歩きづらくて笑ってしまう。砂山とかゴミ山とか、レストランの前にないでほしい。
比較的店の前がきれいだった森という店でいいちこグラス2杯、鮭刺身1皿、枝豆1皿で腹いっぱいになった。途中結構食べたのと、やはりここ数日の無理がたたって胃腸が完全にお疲れモードだ。
新入社員の子に、まわりの先輩店員がいっしょうけんめい教えている。あれ、ハノイ人ってこんな優しい人たちもいるの?
ハノイ人へのイメージが根底からくつがえされてしまった一日だった。
ハノイ人はどうやらベトナム人ではないらしい。
先日、ダナン人もベトナム人ではないという結論に達した。してみると、どうやら、ベトナム人なのは南部人だけらしい。
しかしこうなってくると逆に、南部中部北部の多数決で南部が負けていることになり、逆に「南部だけがベトナムではない疑惑」が浮上してくる…。