考える前に手を動かす怠け者

 人間には怠け癖があります。
 怠け癖の最大たるものは、「仕事をすることを怠る」というものです。
 口ではどんなカッコいいこと言っていても、仕事を怠けているヤツにその資格はありません。


 仕事は「作業」とは違います。
 ここをごっちゃに語るヤツは、まず怠け者である可能性が非常に高いです。


 仕事の中にはもちろん、手を動かして物事を実際に進める「作業」も含まれますが、それはごく低いパーセンテージであって、しかも仕事のスタートでもフィニッシュでもない中間過程にすぎません。
 仕事の中身の大半を占める本当に大切な肝の部分は、「頭で汗をかく」ことであり、それが仕事のスタートにもフィニッシュにも陣取っています。


 自分は何をしたいのか。
 何をしなければならないのか。
 求めている最終成果物は何か。
 求められている成果がはっきり思い描けているか。
 そのためには何が必要で、どこから着手するべきか。


 怠け者はこういう、仕事の本質部分をきちんと考えることを怠け、頭をグータラさせたままで、手だけを動かしてえらそうな顔をしています。


 そのような者に、仕事をする資格はありません。
 ましてや上司になるなどとんでもない。
 日本を敗戦に導いたのと同じミームが、あなたのなかにいます。