庶民の暮らしを守るために労働基準法無視

 日本と話しててどうにもならないのは、日本の人件費の高さです。
 すごく単純化して考えれば、これは次の3つのコストが日本は高いからに他なりません。
(1) 食費
(2) 家賃(または不動産ローン)
(3) 社会保険(労働者一人あたりのジジババが絶賛急増中)


 このうち(2)は、日本は狭いので物理的にどうにもなりません。
 (3)も、戦後反動で子供を作りすぎたツケが来てるのでいまさらどうにもならないことです。これからは子供作りすぎないよう気をつけるしかありません。(間違っても、分母を増やすために子供これからも作りまくろう、とか思わないように…。日本は狭いんですから)


 じゃあせめて(1)だけでも何とかならないの? と思うけど、よく考えると現在でもまだまだ、日本の食費は不自然に安く抑えられていることに気づきます。


 自炊するなら八百屋やスーパーで食材を買うけれど、その店員の時給の安さは周知の通りです。
 外食するなら牛丼屋とかレストランとか行くけど、その店員の時給の安さ、そして仕事のキツさもよくご存知の通りですよね。


 どちらも、残業とか休日出勤とかもバリバリサービスなんじゃないでしょうか。あくまでイメージだけですけど。
 有給休暇とかも全然取れてないんじゃないかというふうに見えます。あくまでイメージですが。


 つまり、これらの業界に労働基準法をマジメに適用したら、日本の食費はもっと高くなり、庶民の生活は立ち行かなくなる、ということなのかもしれません…。


 もっとも、労働者は消費者でもあるわけだから、もしも日本で残業代とかちゃんと出るようになり、有給がちゃんと消化できるようになれば、その分は消費に回るんじゃないかという気もします。


 その方向でもし行こうとするなら、抜け駆け搾取を許さないよう、一斉に指導を徹底するしかないでしょう。
「はーい皆さん、何月何日から、労働基準法を無視した企業は絶対見逃されません。そのつもりでよろしく!」
と言って、本当にそれを断行するしかありません。


 これは市場経済を円滑に回すという、「良い規制」ではないでしょうか。
 まあ実際、日本以外の多くの国は本当にそれでやってるわけですしね。(信じられますか? 日本を一歩出れば、有給休暇は空想でなく、実在してはるらしいですよ奥さん)


 蛇足ながら、八百屋・スーパー・外食産業が経営的にさらに大変だろうと思うのは、仕入れ値が不当に高止まりしていることです。
 これは言うまでもなく、日本の長年の小規模農家保護政策によるものです。
 民主党は小規模農家を切り捨てるでしょうか。あなたはどう思いますか?


 [耳沢めめめ]自身、日本で働いていたころ、毎月毎月食費と家賃払うためだけに働いてるような感じで、ほとほと嫌になってしまったものです。
「こんな所にいても俺らの未来は開けない。新天地で未来を拓こうぜ!」
と、五瀬命神武天皇みたいなことを考えて、日本を出たのでした。


 『およげ!たいやきくん』ともいいますけどネ…。