MOTTAINAIが日本を滅ぼす
タイトル超釣りくせー。
数日前にあれだけ吐き気催して寝込んだくせに、性懲りも無くまた牛を食べまくって、そして今まったく同じ吐き気症状に苦しんでいる。馬鹿ですね。
どうして、気持ち悪くなっちゃうってわかってるのに、食べちゃうんだろうか。食べながらも脂身気持ち悪いよーと思いながら無理に食べてるのに。寝込みながらつらつら考える。思い当たるのはやっぱり「もったいないから」無理して食べちゃう、ということだ。
じゃあ何かい、もったいなければアンタなんでもするのか。タダでもらったものならなんでも捨てずに味わうのか。それが自分のあまり好きなものじゃなくても。そんなふうに考えていた。
たとえば次のようなものをタダでくれると言われたら、放棄するのはMOTTAINAIと思って、使用・行使するだろうかってことだ。
- カリスマ女王様の黄金を、定価2万円のところ、無料で味わえる権
- 阿部さんの中でオシッコする権、定価2万円のところ、アナタだけ無料
- 二死満塁打者イチローの場面で、突然代打指名される権、無料
- 某社の新入社員穴掘り研修無料参加権
- とってもGっぽい虫の山盛り食べ放題、無料
- すげー気持ちいい麻薬1年間打ち放題、無料(逮捕回避権付き)
- 民間人がひしめく街の頭上から新型爆弾落として数万人殺す権、無料
この中にはあなたならむしろ喜んで飛びつく、「それを捨てるなんて、とんでもない!」と感じるものも混じっているかもしれない。でも僕はどれも要らない。タダでも勘弁願いたい。もちろん、僕がそう感じるものばかり選んで例示しているからなんだけど。
じゃあ、次のような例はどうだろう。
- ひじきは嫌いなんだけど、残すなんてもったいないとお母さんに言われ、仕方なく食べる
- 給食は食べきれないんだけど、全部食べるまで昼休みなしと先生に言われ、泣きながら食べる
- 暑くて暑くてクーラーつけまくりたいんだけど、設定温度低すぎてもったいないでしょとテレビに言われ、汗だくで部屋ですごす
- 今クソ忙しいし、どう見ても儲からない案件なんだけど、せっかくお客様が下さったのだからと会社に言われ、デスマーチ
あるある…。
なんでやっちゃうんだろう。どうして、やらされなきゃいけないことになってるんだろう。
問題はきっと、「これを捨てると、人からもったいないと言われるから、嫌だけど食べよう…」ってことなんだろうと思う。日本人の得意な「KY」ってやつだ。
だけど人生KYでMOTTTAINAIばっかりでいいのかとも、思う。
みんなおんなじ、お互い我慢じゃ、何も生まれないんじゃないかとも、思うし。
「オレはそんなことは嫌いなんだよ!」
「俺様ポリシーではそこはタダでもやっちゃいけない領域なんだよ!」
人生短いんだから、それでもいいんじゃないかと思う僕は、やっぱし日本人失格なのかもしれないね。