フン=セン首相筋「カンボジアと日本は親友だ。安倍首相の訪問は両国のあらゆる領域における関係と協力をさらに深めるだろう」

今日16日土曜にカンボジアを訪問した安倍首相は、プノンペン市内にある高田警視の慰霊碑と中田さんの慰霊碑を訪れました。
フン=セン首相の顧問の一人は中国国営新華社通信の取材に答え「カンボジアと日本は親友だ。安倍首相の訪問は両国のあらゆる領域における関係と協力をさらに深めるだろう」と語りました。
新華社通信ではこの記事で「日本は中国に次いでカンボジアの第二の援助国である」と記しています。

http://news.xinhuanet.com/english/photo/2013-11/16/c_132893356.htm
http://www.globaltimes.cn/content/825336.shtml#.UocuPdJSiYQ

バンティアイ=ミアンチェイ州知事が交通事故死、36歳

バンティアイ=ミアンチェイ州のトリー=ナリン知事が12日火曜、モーン=ルッセイ郡内の国道5号線で自動車に乗っていたところ、トラックに衝突して死亡しました。36歳でした。

同州警察によると、ナリン知事の車はスピードを出しすぎてトラックにフルスピードで追突したということです。

http://www.dap-news.com/2011-06-14-02-39-55/75570-2013-11-13-05-33-53.html

オリックスがACリーダー銀行に6%強出資、日本の大手金融機関として初のカンボジア投資、かつ日本からカンボジア金融業界への過去最大規模の投資、ラオスとミャンマーに進出済みであることも評価

カンボジア最大の銀行であるACリーダー銀行は、日本のオリックス社が同銀行の株式の6%強を取得すると11日発表しました。すでにカンボジア国立銀行の承認を得ているとのことです。
日本の大手金融機関がカンボジアに投資するのはこれが初となります。
オリックスが出資を決めた理由としてACリーダー銀行は、カンボジア国内支店数の多さと、ラオスミャンマーにも進出していることが評価されたとしています。
オリックスは日本で不動産や保険事業にも進出しているほか、日本のプロ野球球団の1つである「オリックス バッファローズ」を所有していることでも知られます。

http://www.phnompenhpost.com/business/japan%E2%80%99s-orix-buy-stake-acleda

タイが国際司法裁判所判決の受け入れとカンボジア領からの撤兵を拒絶

プレア=ヴィヒア寺近傍の高台はカンボジア領であると判定し、タイ軍に撤兵を命じた11日月曜の国際司法裁判所(ICJ)判決に対し、タイの外務省のSek Wannamethee報道官は翌12日火曜、タイ政府としてこれを拒絶する考えを明らかにしました。

同12日火曜、プレア=ヴィヒア寺付近でカンボジア軍幹部と会合を持ったタイのTharakorn Thammawinthorn少将は、会合終了後記者団に「ICJは我々に撤兵を命じた。我々はわが政府の命令に従う」と述べ、政府が撤兵を命じない可能性を示唆しました。

http://www.phnompenhpost.com/national/icj-verdict-still-not-%E2%80%98accepted%E2%80%99

スタン=ミアンチェイの縫製工場で発砲、1名死亡・2名重傷・多数負傷

プノンペン郊外ミアンチェイ区スタン=ミアンチェイ町のSL縫製工場で今日12日火曜朝から、工員およそ千名と警察・憲兵が衝突しています。
群集は警察の車輌を燃やしました。また、群集は警官4人を拘束しました。
報道関係者2名が負傷しました。
これを受けて、警察か憲兵が発砲、これにより少なくとも1名が死亡、2名が重傷を負いました。
工員たちは正午現在、フン=セン首相邸へ行進しようとしています。

https://twitter.com/laurencro/status/400116807060570112/photo/1
https://twitter.com/laurencro/status/400105273752174592/photo/1

プレア=ヴィヒア寺周辺4.6平方キロメートルのうち、寺に続く断崖部分のみがカンボジア領と国際司法裁判所判決、両国首相は歓迎

昨日夕方は多くの大きな報道機関が、プレア=ヴィヒア寺周辺4.6平方キロメートルがすべてカンボジア領として国際司法裁判所に判決されたと報じましたので、私もそれに従いましたが、判決直後から、これは4.6平方キロメートルがすべてカンボジア領として判決されたのではないという声は、ネット上のあちこちに出ていました。

昨晩に至ってもなお、プレア=ヴィヒア寺周辺4.6平方キロメートルがすべてカンボジア領として国際司法裁判所に判決されたと報じている大きな報道機関はありましたが、日本のNHKをはじめとして、注意深い報道機関は、4.6平方キロメートルがすべてカンボジア領として判決されたのではないときちんと伝えるようになっています。

国際司法裁判所判決全文:
http://www.icj-cij.org/docket/files/151/17704.pdf

そのよくまとまった解説:
http://asiancorrespondent.com/115689/icj-issues-preah-vihear-ruling-gives-mild-victory-to-cambodia-but-neither-side-will-be-completely-happy-or-upset/

かいつまんで言うと、断崖はカンボジア領、それ以外は本訴訟の訴えの対象外という判決です。では断崖ということだとカンボジア領認定された領域は正確にはどういう国境線になるのでしょうか、というのがわかりません。たぶん現時点で誰もわかりません。

フン=セン首相はこの判決を受けてテレビ演説を行い、「これは平和的解決への大いなる前進である」と手放しで歓迎するとともに、国境の平和を保つためタイと共同してあたることを改めて表明し、「緊張につながる行為を一切行わない」と述べました。

タイのインラック=シナワトラ首相も同様のテレビ演説を行いました。

http://www.bbc.co.uk/news/world-asia-24897805

プレア=ヴィヒア寺近傍4.6平方キロメートルはカンボジアに帰属と国際司法裁判所判決、タイテレビ局は判決生中継中断し国民に平静求める

カンボジアとタイがともに領有権を主張しているプレア=ヴィヒア寺近傍4.6平方キロメートルの地区について、両国が提訴した国際司法裁判所は、カンボジア時間今日11日16時からハーグで読み上げを開始した判決文の中で、カンボジアに帰属するとする主文を同11日16時50分すぎ言い渡しました。
判決は続いてタイに対し、ただちにカンボジア領から撤兵するよう命じました。
判決の中で国際司法裁判所は、国際司法裁判所がプレア=ヴィヒア寺自体の領有権をカンボジアに認めた1962年判決の解釈について判断を示す司法権国際司法裁判所が有するとの判断を示し、1962年判決の解釈に関する再検討を国際司法裁判所に求めたカンボジアの訴えは認容されると述べたうえで、主要な論点として以下の3点を挙げました:
(1) 1962年判決の付録1の地図に描かれた線が国境線を構成するか否か。
(2) 1962年判決文中「カンボジア領土の近傍」の意味に関する論争。
(3) 国境に兵員を配置するタイの責務に関して。
とくに(1)について判決は、タイ側がこの地図を受け入れていることを明らかにするとともに、この地図が拘束的な性格を有している、すなわち同寺の近傍の領域を指定するために使用することができるとの判断を示しました。
タイのテレビ局「7チャンネル」は、判決がここまで読み上げられた16時50分の時点で判決の生中継を一時中断し、結論を急がないよう視聴者に平静を求めました。
カンボジア国民はこの件で平静を保っていますが、タイ側については、タイ国内政治勢力間の争いで連日大規模なデモが続くさなかでもあり、今後も動きが注視されます。

http://asiancorrespondent.com/115639/live-blog-icj-preah-vihear-ruling-and-senate-debate-on-amnesty-bill/
http://www.nationmultimedia.com/breakingnews/