国際司法裁判所判決受け、首相が17時から19時の間に国民に向け特別演説へ

カンボジアとタイが領有権をめぐって国際司法裁判所に提訴したプレア=ヴィヒア寺近傍4.6平方キロメートルの領有権に関する判決が今日11日16時に読み上げ開始される予定であることを受けて、フン=セン首相は、判決読み上げ後の17時から19時の間に、国民に向け特別演説を行う予定とのことです。
両国政府は、どのような判決が出ようとも冷静に受け止めることで合意しています。
ただし、カンボジア側はフン=セン首相もハオ=ナムホン外相も判決を受け入れることを表明しているのに対し、タイ側は「冷静に受け止める」ことのみを約束しており、判決を受け入れるかどうかについては明言を避けています。

https://twitter.com/ritthyou/status/399815157787795456
http://www.bangkokpost.com/opinion/opinion/379154/thailand-must-respect-icj

独立60周年記念し新2千リエル札

独立60周年記念し新2千リエル札が発行されました。
オモテ面はシハヌーク前王の肖像、裏面はシハヌーク前王のカンボジア独立における成果を記念した図案となっています。
現行の2千リエル札はプレア=ヴィヒア寺と、アンコール=ワットと農業を図案にしていますが、国際司法裁判所による同寺近傍地区の帰属に関する判決と時期を一にして、新札からはプレア=ヴィヒア寺が消えることになります。

http://www.phnompenhpost.com/business/local-currency-cambodia-circulate-new-note

タイのヘリコプターと弾着観測機が国境係争地付近で低空飛行

明日11日月曜にプレア=ヴィヒア寺近傍の国境係争地区に関する国際司法裁判所判決を控え、タイは昨日9日土曜、ヘリコプターと弾着観測機をこの地区付近で低空飛行させました。
カンボジア軍はこれを受けて同9日、緊急会議を開きました。
フン=セン首相は7日放送されたテレビ演説で、国境を守備するカンボジア軍に「平常心をもって最大の自制を自らに課し、緊張や衝突につながりかねないいかなる行為をも避けるよう求める」と伝えています。
タイの右翼過激派「タイ愛国者ネットワーク」は、いかなる判決をも受け入れを拒むと声明しています。

http://www.bbc.co.uk/news/world-asia-24879008

王「独立を勝ち取った王父の闘いに深甚なる感謝を発し国民の総力を国家の建設と経済の発展に傾けよ」

カンボジアがフランスから独立して60周年となる今日9日、記念式典で王は「独立を勝ち取った王父の闘いに深甚なる感謝を発し国民の総力を国家の建設と経済の発展に傾けよ」と述べました。

http://www.nst.com.my/latest/cambodia-celebrates-60th-anniversary-of-independence-1.396009

プレア=ヴィヒア寺近傍国境係争地区に関する国際司法裁判所判決を11日16時に控え、タイ側国境学校が休校へ

カンボジアとタイが領有権を争っている、プレア=ヴィヒア寺近傍国境係争地区について、国際司法裁判所が来週11日月曜16時から判決文の読み上げを開始する予定であることを受けて、タイのシーサケート県第四学区長は同県カンタララック郡内の学校に対し、11日から15日まで休校とする指示を発しました。
カンボジア側ではとくに同様の動きはありません。
カンボジア政府とタイ政府は先ごろ、どのような判決が出ようとも紛争とはせず友好を保つ合意を発表しています。
なお、プレア=ヴィヒア寺自体についてはカンボジアの領有であることが以前から確定しています。

http://www.mcot.net/site/content?id=527daddf150ba0b653000059#.Un26jHBSiYS

大朗報! 振替休日の規定が廃止

2014年の祝日を定めた政令では、これまで毎年付記されていた振替休日の規定が削除されているそうです。
銀行が月曜もあくことは大変便利です。
政府機関も同様ですね。
工場等でも、これまで振替休日規定を遵守していたとすれば、この廃止により、単純に年に5日程度、使い勝手を考えれば少なくも年10日程度の増産効果が見込めますので、年間生産を4パーセント以上押し上げると考えられ、とりわけ薄利の縫製業界などでは利益向上に多大な貢献が期待されます。
カンボジアの祝日はただでさえ世界トップレベルに多いことに加え、中華正月などの非公式な休みにも休暇をとる者が多く、さらにこの振替休日規定の存在によりカンボジアの生産性はいちじるしく阻害されている現状があります。労働関連法令も労働者側にかなり有利な内容となっているため、けっきょく、これらを正直に守っていてはカンボジア進出のメリットはないとばかりに違法操業を行う工場は多く、かえってモラルハザードをひきおこしているといえます。さまざまな決まりを現実的なものに直す、これはその第一歩の動きととらえて歓迎したいとおもいます。

http://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/dd138682d30cdd88c6d87a2fffdb69f3

「FIRST不動産」「ユニバーサルマックス」カンボジア不動産詐欺に被害者が全面勝訴、弁護団は被害金送金先のAAP社・CLES社・今野郁男氏らを被告に含めた訴訟を新たに提起

東京地裁は、東京都の女性(70)から465万円をだまし取った「FIRST不動産」「ユニバーサルマックス」の2社に対し、約510万円の損害賠償を女性に支払うよう命じる判決を6日言い渡しました。
剣持淳子裁判官は「組織的な詐欺行為」と指摘しました。
カンボジア不動産投資被害弁護団はこの判決を受け、公式サイトで以下の声明を同6日発表しました。

1  本日の判決について
本日、カンボジア不動産投資被害に関し、当弁護団所属弁護士が担当する事件の最初の判決が東京地方裁判所で言い渡された。違法な勧誘は二次代理店が勝手に行ったなどとする業者側の言い分を完全に排斥し、FIRST不動産、ユニバーサルマックスはもちろん、両社の代表者、営業員の責任も全て認める全面勝訴判決であり、「劇場型詐欺」という本件の実態を正しく理解した、極めて妥当な判決である。来年には、更に、当弁護団所属弁護士が担当する他事件の判決が複数言い渡される予定となっているが、本判決同様の正義に適った正しい判断がなされるよう、強く期待する。


2  被告に在カンボジアの法人・個人を含めて提起した集団訴訟について
また、これらの訴訟に加えて、当弁護団は、新たに先月31日付で、FIRST不動産外11名に対して合計8500万円余りの損害賠償を求める集団訴訟を東京地方裁判所に提起した。同訴訟は、FIRST不動産、ユニバーサルマックスのほか、農地やアパートメントの売主として、FIRST不動産から被害金が送金されているとされるAAP INTERNATIONAL CAMBODIA CO.,LTD、カンボジア総代理店とされるCLES NET WORK CO.,LTD、そして、これらの会社の代表者であり、オーナーないし実質的オーナーと目される今野郁男氏といった在カンボジアの法人や個人を被告に含めて提起したものであり、これらの者に対する責任追及を通じて、本件の根本的かつ抜本的な解決と被害回復を目指すものである。当弁護団では、引き続き同様の集団訴訟や、個別の訴訟を提起していく。


3  刑事手続について
さらに、本件は日本・カンボジアにまたがる大規模かつ国際的な被害事案であり、本件の真の実態解明と、被害者の被害回復のためには、当弁護団による民事手続とともに、捜査機関による適正かつ必要な捜査が必要不可欠である。当弁護団は、本件について積極的に刑事告訴・告発を行っていくとともに、捜査機関に対して全面的に情報提供等による協力をする意向である。各捜査機関においては、適正な捜査を行って頂くことを強く望む。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20131106-OYT1T01087.htm

http://can-higai.sakura.ne.jp/archives/298

AAP社へはウチの某社員も転職してしまいました。日本での評判をすべて伝えてずいぶんあれこれ止めたのですが…。日本の老人からだまし取ったお金の一部はその元社員へも流れていると思えば痛恨です。給料として、また今野氏がよくいる北朝鮮レストラン「平壌冷麺館」での社員パーティ代として。