国会の開会に必要な定足数は82議席、救国党はいつでも国会開会を阻止可能

憲法評議会の元評議員Son Soubert氏は、憲法で定められている、国会の有効な開会に必要な定足数は全議員の3分の2であり、これは82議席にあたり、日曜に発表された開票結果速報値によれば与党人民党はこれに14議席足りないことから、野党救国党が国会に出席を拒めば、いつでも野党の思うがままに国会の開会を阻止することができると指摘しました。
国会が開会できれば、人民党は単独多数を得ているため、あらゆる法案を自由に通すことが可能です。ですので、国会の開会そのものを出席拒否により阻む戦術を救国党が今後多用する可能性が大きいと見られます。この戦術が多用されれば、今後5年間、カンボジアでは法律の成立や改廃が不可能になるおそれがあります。
したがって人民党は救国党に対してさまざまな妥協を強いられるに違いない、と政治評論家Kem Ley氏は語り、とりわけ、救国党の公約の柱である、大幅な賃上げと、入国管理の厳格化が焦点となると述べました。
人民党に属するある長官は匿名で、今後は国会運営はこれまでのようにはいかず、駆け引きや膠着状態が多くなるだろうと述べました。

http://www.cambodiadaily.com/news/cnrp-will-be-troublesome-for-cpp-led-assembly-37377/