ベトナム大使館が、救国党の繰り返すベトナム人差別演説に不快の意、ベトナム系女性「殺されるのではないかと怖い」

救国党が「ユオン」という単語を選挙演説でひんぱんに用いていることについて、プノンペンベトナム大使館の領事部のグエン=チ=ズン氏は金曜、救国党が民族問題を政治利用していると批判するとともに、ベトナムカンボジア人がこれによって差別と脅威に怯えていると指摘しました。
また同氏は、カンボジアの選挙期間前後の不測の事態に備えて情報収集を怠らないよう、かつ不要不急の移動はこれを極力避けるよう、ベトナム国民に注意を喚起しました。
プノンペンのミアンチェイ区チバー=アンパウ二番町に住んで20年以上になる、ベトナム系女性のカフェー店主キム=リエンさん(40)は、「殺されるのではないかと怖い」と話しました。
1983年からカンボジアに住むベトナム系女性の雑貨店主チャン=スレイナートさん(63、ベトナム名ミエン=ティ=サーさん)は、「カンボジア人が私たちをユオンと呼ぶと、私はとても、とても腹が立つが、どうすればよいかわからない。私はここに長く住んでいるが、クメール人に対してそんなひどいことを言ったことは一度もない。なのになぜ彼らは私に悪い言葉をぶつけるのか」と訴えました。
救国党のサーム=レアンシー党首もカム=ソカー代表代行も、かねてから多くの演説で、ベトナム人ベトナム企業をカンボジアから追い出すことを主張する国粋的発言を繰り返して、若年層からの人気獲得を図っています。

http://www.cambodiadaily.com/elections/vietnamese-embassy-official-criticizes-cnrps-racial-rhetoric-36951/