Explzhは神
Explzhをインストールしたら、LhaPlusと違って、NFDな濁音・半濁音を含む名前のファイルやフォルダも問題なく圧縮・解凍できた。
しかも、書庫内のファイル名・フォルダ名に含まれるNFDな濁音・半濁音を、NFCに変換してくれる。すばらしい。
Explorerのふるまいまでなにげに改善
あまつさえ、NFDな濁音・半濁音を含む名前のファイルやフォルダに対するExplorerの挙動まで、なにげに改善されている(TeamFileクライアントが見せているWebDAVサーバ内も含め):
- Explzhインストール前:F2で、NFDな濁音・半濁音の濁点・半濁点のところで1度カーソルが止まる。(たとえば「が」の直前から「が」の直後へ、右カーソルキー2回押さないと行けない)
- Explzhインストール後:NFCな濁音・半濁音同様、濁点・半濁点のところでカーソルが止まらなくなった。(たとえば「が」の直前から「が」の直後へ右カーソルキー1回で行ける)
Windows内部的にはNFDのまま
しかし、ファイル名をbackspaceキーで削除していくときは、なぜかカーソルキーのときとちがって、濁点・半濁点のところで1度カーソルが止まるので、内部的にはNFDのままだとわかる。
内部的にはNFDのままなので、Photoshop CSではあいかわらず、ダブルクリックで正しくファイルを開くことができない。ファイル名だけでなく、フルパスのどこかにNFDな濁音・半濁音があるだけでダメだ。
しかしこれは先述のように、Photoshopのウィンドウにドラッグ&ドロップすれば開くことができるので、圧縮・解凍ができるようになったことと比べれば、まったく大した問題ではない。
ファイル名コンバータ(NFD→NFC)としてのExplzh
または上述の圧縮時の変換機能を活かして、一度圧縮して解凍するという手もある。そうすればすべてのファイル名・フォルダ名が、NFCな濁音・半濁音になる。これならそのままダブルクリックでPhotoshopで開く。サクラエディタもOKだ。
要は、
MacOS Xが吐いた汚いファイル名をWindows上でまともに直したければ、Explzhで圧縮して解凍するだけでいい
ということ。
ただし、NFCな濁音・半濁音に変換されるのは、書庫内のフォルダ・ファイル名だけだ。NFDな濁音・半濁音を含む名前のファイルやフォルダをトップとして圧縮してできる書庫ファイル自体の名前や、それを解凍してできるトップフォルダの名前は、NFDな濁音・半濁音のままなので注意が必要だ。そのままだとフルパスにNFDな濁音・半濁音が含まれてしまうので、ダブルクリックで正しくファイルを開くことができないからだ。
このトラップにハマらないためには、ファイル名を変換したいディレクトリツリー全体をぶち込むフォルダを自分でつくって、それをトップとして圧縮するよう、作業ルール化するとよいだろう。