ITmediaの誤訳

崩れゆく「Mac OS X安全神話」 (1/2) - ITmedia NEWS

 Mac OS Xは一部の人から極めて安全なOSだと思われている。その人たちは、同OSには多くのセキュリティ機能があるため、Appleのソフトを使えば、危険を冒してMicrosoftWindowsを使うよりもずっと安全でいられると主張している。Microsoftがパッチを当ててきたセキュリティ脆弱性の数と、Appleのそれとを比べれば証拠は歴然だと彼らは言う。そのロジックの真相が見え始めていることを彼らは知りたがるかもしれない。それは単なるミスリーディングなのだ。

  • (誤訳)そのロジックの真相が見え始めていることを彼らは知りたがるかもしれない。
  • (正訳)そのロジックの真相が見え始めていることを彼らは知ったほうがよい

 原文へのリンクがないが、たぶん "may want to" だろう。

OS Xが日々まきちらしているウイルス的ファイル群

 OS XはNormalization Form D(NFD)使ってる時点で、他OS(Classic含む)ユーザーから見ればウイルス撒き散らされてるも同然の迷惑OSだと思う。
 NFD。濁点と半濁点が分離してしまうアレだ。InDesignに貼った画像のリンクが切れまくる、DTPオペレーター泣かせのクソ仕様である。
「NFDもUnicodeの正式仕様に含まれてますが、何か? ていうかむしろNFCよりNFDのほうが、濁点や半濁点の本質をより一般化して表現していますが何か?」
Appleの中のひとはおっしゃるだろう。


 世の中おりこうが多くて疲れるのよね…。
 Appleが車を作ったら、というジョークを地で行っていると思う。

MacWebDAVサーバとNFD

 仕事上もうじき毎日、とあるWebDAVサーバとファイルの受け渡しをしなければならなくなる。
 だが、なんでもそのサーバがMacで構築されているらしい。
 嫌な予感はしていたのだが、ゆうべ試してみて、それが見事に的中してしまった。
 サーバ上のファイルの名前がすべて、NFDなのだ。



 また、CarotDAVでもTeamFileクライアントでも、こっち側でNFCの名称を持ったファイルをこのサーバにアップロードすると、NFDに勝手になってしまう。Windows標準のWebフォルダ機能では、アップロードしてもNFCのままでいてくれる。
 まあ、アップロードしてNFDになるのは別にいい。あちらさんはそれで別に困らないんだろうし。
 逆に、サーバ上でNFDだと、CarotDAVでもTeamFileクライアントでもWebフォルダでも、ダウンロードしてきてもNFDのままだ。これがこちらはけっこう困る。

WindowsでNFD

 うちのWindows XP SP2にはJIS2004対応のMS UI Gothicバージョン5を入れているので、ファイル名がNFDでも表示はされる。パッと見、気づかない。
 が、F2してカーソルを送っていくと、「ガ」とかのまんなから辺で一度カーソルが止まるのが笑える。しっかり2文字分扱いなのである。
 これを、手でNFCに書き換えることも可能だ。
 だが、真のコンピュータ使いのRule #1は、
「手作業したら負けだと思ってる」でなければならない。
 送られてきたファイルの名称の濁音・半濁音を一個一個打ち替える作業を部下に強いるなど、最大の屈辱に等しいと知るべし!



 NFDでも、たしかに多くのソフトでは、開くことができる。

  • Excel 2003はファイルアイコンをダブルクリックで普通に開いた。
  • Photoshop CSで試したら、ダブルクリックとかファイルアイコン右クリックとかでは正しく開かれないけど、Photoshopを先に起動しておいてそこへファイルアイコンをドラッグすれば開くことができる。
  • サクラエディタ 1.6.2.0はどんな方法でも開くことはできなかった。メモ帳やワードパッドの時代へ逆戻りだ。
  • Lhaplus 1.57では、どの圧縮方式でも圧縮できなかった。
  • ファイル名にNFDキャラクタの混入したzipをダウンロードすると、Lhaplus 1.57では、どんな方法を用いても解凍してくれなかった。これは致命的wwwww NFD入りファイル名もやらしく解凍してくれるソフトを探さないといけない。Lhaplus気に入ってるのに…。

WindowsWebDAVクライアント私見

 余談。
 上にちょっと書いたが、WebDAV使わないといけない都合上、せめてWindows標準のクソなWebフォルダ機能でないWindows用クライアントを、ゆうべいろいろ探して試していた。
 自分の需要に限定した感想は以下のとおりだ。

CarotDAV

 以下の点を除けば、とても使いやすい。

  • サーバ上でファイルの移動・コピーしたいときは、パス文字列を指定しないといけない。DOSか! これはかなりめんどい。
  • ダウンロードしたいとき、ドラッグ&ドロップやCtrl+C, Vが使えない。なので、ファイル保存画面でダウンロード先までnavigateしていかないといけない。これも相当めんどい。ドラッグ&ドロップが使えないのは作者曰く.NETのせい。
  • アップロードでもCtrl+C, Vは使えない。まあドラッグ&ドロップは使えるのでこれは上2つに比べたらまだそう気にならない。
  • ファイルアップロードの進捗画面が、実際の進捗を反映していない。そして、ファイルがちょっとでかいとタイムアウト画面が出る。しかしそのタイムアウト画面を何を押して抜けても、実は裏でアップロードを継続しており、こっそりアップロードが完了する。.NETのせいか? これはものすごくconfusingで、日常使用に耐えない。納品がきちんと完了したかは業務の根幹なので、上3点は我慢するとしても、残念ながらこの1点だけで、採用を見送らざるをえなかった。
  • サーバ上でNFDのファイル名になっているものをダウンロードしてきたときに、NFDのまま(上述)。これ、NFCに変換されてくれるとすごい助かるんですけど…。変換されて困る人はいないと思う。まあ、もし万が一そんな人がいたときのために、オプションでチェックボックスにしておくとか?
TeamFileクライアント(フリーウェア版)

 以下の点を除けば、とても使いやすい。

  • Explorerのフォルダツリーペインでフォルダを摑んでコピーできない。親フォルダへ行って、ファイル一覧画面のフォルダを摑んでコピーしないといけない。ものすごくささいなことですが。たぶん作者がその気になれば5分で直るんだと思うが。ブログとかtwitter見る感じ、すごく話せそうな開発者さんみたいだし。(もっとちゃんと使い込んで、ユーザーを名乗れる身分になったら、作者様に直接上申してみたいという気もする)
  • Explorerのフォルダツリーペインでフォルダを摑んで中へペーストできない。ファイル一覧画面内をクリックしてからペーストしないといけない。同上。
  • NFDの件。CarotDAVと同じ。