首相の子、内相の子、副首相の子・甥、農水相、CDC担当大臣など、軒並み党内名簿順位低すぎ自動的には議席得られず

今回の選挙には、フン=セン首相の末子であり、人民党の若手リーダーであるフン=マニー氏がコンポン=チャーム州から立候補していましたが、同州での同党の名簿内における同氏の順位は4位に位置づけられており、同州で同党の議席が5議席から3議席に減った結果、党内名簿順位が低すぎて自動的には議席を得られないことが明らかになりました。
このことについてマニー氏は月曜、コメントを拒否しました。
また、ソー=ケーン内相の子であるケーン=ソカー氏も、プレイ=ヴェーン州から立候補していましたが、同州での同党の名簿内における同氏の順位は6位に位置づけられており、同州で同党の議席が定数11議席中7議席から5議席に減った結果、党内名簿順位が低すぎて自動的には議席を得られないことが明らかになりました。
ソカー氏は、国会議員になれない場合はプノンペン都警察副長官の職務に戻るつもりだと語りました。
また、ソック=アーン副首相の子であるソック=ソーカーン氏と、同副首相の甥であるソック=ペーン氏も、ター=カエウ州から立候補していましたが、同州で同党の議席が定数8議席中6議席から4議席に減った結果、同州での同党の名簿内における順位が低すぎて自動的には議席を得られないことが明らかになりました。
チャン=サロン農林水産大臣も同様に、ター=カエウ州から立候補していましたが、同州での同党の名簿内における順位が低すぎて自動的には議席を得られないことが明らかになりました。
同様に、チアン=ヴン国会報道官・オーン=ポアンムニロアト経済財政省長官・オースマーン=ハッサン労働職業訓練省長官・ソック=チェンダー カンボジア開発評議会(CDC)担当大臣も、同党の名簿内における順位が低すぎて自動的には議席を得られないことが明らかになりました。
これについてチアン=ヴン国会報道官は、党は各候補者の利益を勘案して誰に議席を与えるかを国会開会前に決定するので、名簿順位上誰が上に位置づけられているかは問題ではないと話しました。
「変更は、党の委員会によるものであり、我々の選挙における当落によって決定されるのではない」と国会報道官は述べました。
独立系選挙監視団体コムフレルによれば、政党が自党の名簿順位を後から変更することは可能です。
こうした状況に人民党の若手が不満を抱き、人民党内の不和につながる可能性もあると識者は見ています。

http://www.cambodiadaily.com/elections/chances-disappear-for-cpp-hopefuls-after-election-losses-37387/