12月から閉鎖されたままの証券取引所…セーターの持ち主は?

カンボジア証券取引所ではコスト削減のため、カナディア タワー内にある証券取引所を昨年12月から閉鎖し、証券会社に対して、自社内で取引作業を行うよう要請しています。
証券取引所の中のコンピュータ端末も、昨年12月から稼働していません。
2011年の開所以来、カンボジア証券取引所に上場している企業は、昨年上場した1社のみであり、これはラオスの上場企業数の半分にすぎません。
証券取引所の中の、ある椅子の背には、一着のセーターが長い間かけられたままになっており、スタッフは、いつからそこにあるかはわからないと語りました。持ち主がもしかして戻ってくる日のために置いたままにしてあるといいます。
スタッフは、「証券取引所を見学に来たい」と言う人に対しては「来ないほうがいい」と答えることにしているといいます。ニューヨーク証券取引所のような活気に満ちた場所を想像して来られても困るからです。
近く上場すると言われつづけて久しいテレコムカンボジアも、2月に、社長の横領に対して社員数百人が社外で抗議活動を行なった結果、社長が退任するなど、上場に必要な透明性や利益の確保にはほど遠い状況です。

http://www.cambodiadaily.com/business/trading-floor-silent-two-years-after-csx-launch-35211/