「私が選挙に勝った暁には、私はユオン移民たちを送り返す」救国党の反ベトナム主張におびえるベトナム系カンボジア人たち

カンボジアの国籍と投票権を有するベトナムカンボジア人の多くは、ベトナム系排斥を強く訴える野党救国党に対して恐怖を抱き、そのような政策を採らない与党人民党を支持していると言われます。
プノンペンのモニヴォン通りでエアコン修理店を営むサオム=ソパートさん(58)、ベトナム名グエン=ヴァン=フンさんは、カンボジアで生まれ、現在のカンボジア王国の第一回総選挙以来、選挙権を行使してきました。ソパートさんは長きにわたり人民党の党員でもあります。
「もしも救国党が選挙に勝ったら、彼らはベトナム系を国外へ追放するでしょう」とソパートさんは語ります。
救国党のソーム=レアンシー党首やカム=ソカー代表代行は、これまでの選挙キャンペーンにおいて繰り返し、カンボジアから「ユオン」(ベトナム人への蔑称)の影響を排除することを主張しています。
ソーム=レアンシー氏は「私が選挙に勝った暁には、私はユオン移民たちを送り返す」と選挙キャンペーンで述べています。
カム=ソカー氏も「我々が勝ったら、我々はユオン全員をベトナムへ送る」と選挙キャンペーンで述べています。
カンボジアに住んで10年になる、カンボジア国籍を有するベトナムカンボジア人である、バスの切符売りのクオック=タイさんは、「ソーム=レアンシーは、彼がベトナム人を嫌いだということをはっきり言っています。なら、どうして私たちが野党に投票できるでしょうか」と語りました。
米国の支援で1970年に成立したロン=ノル政権は、ベトナム系数百人を殺し、その結果ベトナム系数千人がベトナムへ逃れました。さらに、1975年に成立し、長らく国連に承認されてきたポル=ポト政権が、ベトナム系を大量に虐殺したことはよく知られています。

http://www.cambodiadaily.com/elections/cpp-the-clear-choice-for-ethnic-vietnamese-voters-35209/