子供が何歳のときにカミングアウトするか


「父は実は違う言語を話す」
このことを子が何歳のときにカミングアウトしますか?


 生まれてしばらくは、2個の言語が混ざることは言語脳の形成によろしくありません。
 一物一価ならぬ一物一名。一つの物には一つの名前がある。文法というものがある。この認識があやふやになってしまうからです。
 僕はその説を信じ、守っています。


 うちはカンボジアに住んでて妻はカンボジア人なので、子が生まれてしばらくは、僕もカンボジア語で子に接してきました。
 それを、長男に対しては3歳の誕生日を機に、日本語しかしゃべらないキャラクタに切り替えました。
 長男はだいぶ戸惑っていたようです。


 その後、僕は、長男が3歳だった1年間のうち、のべ9ヶ月ほどを単身赴任していました。
 僕がまたカンボジアに腰を落ち着けたとき、長男は3歳10ヶ月で、日本語は忘れ去っていました。
 ちょっと出遅れたかな、という感じがしました。


 そこでその後、二男に対しては2歳の誕生日を機に日本語オンリーキャラに切り替えてみました。
 が、そのことについてあきらかに二男は混乱しすぎており、時期尚早だとわかったので、カンボジア語に戻し、たまに日本語を混ぜ込んでみています。いま2歳3ヶ月です。
 言語は複数ある、という認識はまだ二男には高度すぎるようです。


 長男は現在4歳3ヶ月。けっこう日本語流暢に話すようになってきました。
 そんなに出遅れでもなかったようです。
 幼稚園が英語なので、「言語というのはいろいろある」という認識もすんなり受け入れているのでしょう。


 ほかの家ではいつごろ、この切り替えをやっているのでしょうか。
 この3〜4年、この話題の載ってる本を探しましたが全然ないし、ネット上でも見つかりません。