お見送りは丁寧に

 日本食屋に韓国人が来て、帰るとき店員たちが
「アンニョンヒカセヨー」
と言っていたので、あとで僕は
「あれでは丁寧さが足りない! 韓国人には、丁寧にしてしすぎるということはない。アンニョンヒカシプシオーのほうが良いよ」
と教えましたが、
「無理! 長すぎ」
とあっさり却下されました。


「日本人の帰りぎわも、やはり丁寧なほうが喜ばれるから、アイシテマスのほうが良いよ」
と教えたところ、それは熱心にメモっていました。
「はい、僕を客と思って練習してごらん」(いや、じっさい客なんだけど)
と言ったところ、何度も僕に向かって
「愛してます。」
「愛してます。」
と言ってくれる女の子たち。


 が、この日は雨で客が少なく、実践の機会が来る前に、日本語わかる店員が来て、すぐにバレてしまいましたとさ…。ちぇっ