おふろに入ろうよ

 日本に帰るといつも気づくことだが、一定数、洗ってないくささを発してる人が、電車内などの公共の場にいる。
 そしてそれを誰も気にしてない。あるいは、顔に出さない。
 

 カンボジアではそういう人は恥ずかしくて公共の場へは出てこない。出てくるとすれば、そのくささを武器にする場合(乞食など)だけだ。あるいは、頭が少々ふれていて気にならなくなっている人だけだ。
 人はそれをさげすみの目で見る。差別と呼ぼうが、不潔が即命取りになる風土にあっては致し方ないごく自然な文化だと思う。


 日本は少々不潔でも、死ぬことはない。人からそれを指摘されて赤面することもない。
 だからご本人は、ひょっとすると気づいてすらいないかもしれない。自分がくさいことに。
 念のため断っておくと、体臭とかの臭さではない。明らかに。風呂に入ることをサボっている、ルンペン系のくささなのである。服を洗うこともサボっているのかもしれない。


 風呂好き日本人の名が泣くよ!
 みんな、おふろに入ろうよ。