情報相「タイの政治不安に配慮し、国際司法裁判決に従ったカンボジア領からのタイ軍撤兵を急がせない」

カンボジア領であると国際司法裁判所が11日に判決したプレア=ヴィヒア寺周辺地域について、キエウ=カニャルット情報相は17日、判決で命じられたカンボジア領からのタイ軍の撤兵を、タイに対して急かさない方針を明らかにしました。
カンボジア政府として、タイのインラック=シナワトラ首相がタイ国内の圧力に対処する時間を稼げるようにしたい考えだと述べました。
タイでは国際司法裁判所判決を受けて連日、反政府抗議行動が激化しています。
情報相は「我々が勝った今、タイの過激派がこの件を利用してインラック女史の政府にこれ以上圧力をかけることを我々は望まない」と語るとともに、「彼女がこの件を乗りきることができれば、彼女は彼女の兄と同じ不運に見舞われずにすむだろう」と語りました。
タイの外務省報道官はこのカンボジア政府の方針を歓迎する声明を発しました。

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