外務省「カンボジアはバナナ共和国ではない」、トッド大使の国会でのピースサインに不快感

外務省は24日火曜、「カンボジアバナナ共和国ではない」との声明を発表しました。

声明は特定の外国を名指ししてはいませんが、23日月曜の国民議会開会に招待された米国のトッド大使が去りぎわに報道陣に向けてピースサインを出した様子を米国大使館が同23日にフェースブックページに掲載して「平和と非暴力を示す印」とのキャプションを付けたことに対し不快感を示したと見られます。

バナナ共和国」は、米国人が発展途上国を侮蔑的に呼ぶ言葉として広く知られています。

米国は選挙前から、野党救国党を明白に支持する姿勢を示しており、大使のピースサインはその意思表示と見られています。

声明は「我が国は他国に支配してもらう必要などない。選挙結果に対し外国からの大使のお墨付きをいただく必要もさらさらない」「カンボジアは古い国であり、数千年の文明を有している。こんにち世界にある多くの国よりも古い国である。バナナ共和国ではないのだ。外国からの大使の傲慢なふるまいを受け入れることは断じてできない」と述べています。

声明について与党人民党のチアム=イアプ議員は「大使という職の重さを思えば…軽々しく手サインなどできないはずだ」「米国がどれだけ裕福か知らないが、国会をあまりおかしなことにしないでもらいたい」と語りました。

http://www.cambodiadaily.com/elections/foreign-ministry-condemns-diplomats-arrogance-43139/