麻薬常習のデモ参加者たちが投石か、一部デモ参加者はライフル所持か、憲兵は実弾使用か、流血のクバール=トノル陸橋、1人死亡、4人重傷、多数病院搬送

昨日15日夜にクバール=トノル陸橋〜モニボン橋を中心にモニボン通り・国道2号線で発生した救国党デモ参加者と警察・憲兵との衝突で、Mao Sok Chanさん(29)が頭部の怪我で死亡しました。

兄弟のMao Sok Methさんによると、死亡したSok Chanさんは、新聞を束ねる仕事から帰宅中で、抗議行動に参加したことはなかったということです。

義兄弟のNoy Non Khenさんによると、Sok Chanさんの遺体は数時間にわたり路上に横たわっていましたが、警察が遺体を運ぼうと近づいたところ、支持者群衆が再び攻撃を始めたということです。支持者群衆は遺体が国連の車輌で運ばれることを主張し、日付が変わった今日16日未明0時45分頃になって、遺体は運ばれました。

人権団体アドホックによると、遺体はクメール-ソヴィエト友好病院へ運ばれました。

Sok Chanさんには4人の子がいるということです。

憲兵隊のケーン=ティートー報道官は、実弾は使用していないと述べました。

午後8時頃、支持者群衆がバリケードの撤去を試みたことから衝突が発生しました。警察・憲兵が発煙筒で対抗したところ、午後9時半頃、群衆が投石を開始しました。現場の記者によると、これに対し憲兵は実弾と催涙ガスを使用したということです。

内務省によると、支持者群衆の中にはライフルを持っている者もいたということです。

憲兵隊によると、投石を開始したのは麻薬常習者の若者たちであったということです。

人権団体アドホックによると、ほかにデモ参加者10人以上が負傷し、10人以上が逮捕されました。カルメット病院には重傷者4人が搬送されており、警察も病院で経緯について捜査を行なっています。

衝突現場そばの診療所には多数の負傷者が搬送されました。

衝突が発生したクバール=トノル陸橋は2時間以上にわたり通行止めとなり、車輌・オートバイなど数千人が足止めとなって、大渋滞が発生しました。その後、通行止めは解除され、人々は両手を上げて、血の飛び散る橋を渡りました。多くの人が泣いていたということです。

http://www.phnompenhpost.com/national/protest-takes-dark-turn

http://www.cambodiadaily.com/elections/one-dead-several-injured-as-cnrp-supporters-police-clash-42373/

http://www.channelnewsasia.com/news/asiapacific/cambodia-protest-clashes/814406.html