米国一部議員のカンボジア援助停止要求、実行すればそのスタッフが職を失うだけだと首相

フン=セン首相は今日2日、カンダール州で演説し、米国の一部議員がカンボジアの選挙が自由・公正でないならカンボジアへの援助を止めるようオバマ大統領に要求していることに対して、
「政府は別に困らない。それによってまず困るのは、あなたがたのために働いている人々だろう」と語りました。
また、米軍が以前100万ドルの援助を中止した際のことに言及し、「前回彼らが我々への援助を中止したとき、彼らは我々に100台の中古トラックをくれるという話だった。中国はこれを見て、257台のトラックをくれた」と語り、米国からの援助がなくても中国からの援助があるのでとくに気にすることはないとの考えを示しました。

http://www.reuters.com/article/2013/08/02/us-cambodia-election-idUSBRE9710G920130802

自由や民主主義など理念を共有する国々との連携と言いながら、選挙も表現の自由も民主主義も野党もないベトナムと急接近する近頃の米国や日本を見ていると、日本人ながら、結局そうした理念というのは国際政治の前には単なる口実にすぎないのだろうか、と深く考えさせられます。