首相が発表した協議枠組みの受け入れを救国党が表明

野党救国党のサーム=レアンシー党首は昨日31日夜、ラジオ オーストラリアの番組に出演し、この中で、昨日午後にフン=セン首相がプノンペン郊外のスタン=ミアンチェイ新橋の建設現場を視察した際に記者団に発表し、また、夕方にテレビで全国に向けて演説した際に述べた、日曜の投開票結果を受けた今後の国会運営についての与野党トップレベルの協議枠組みについて、これを受け入れる考えを明らかにしました。

首相はまたこの発表と演説の中で、今回の選挙における不具合について、国際社会・各政党・選挙管理委員会による調査を喜んで受け入れるとしており、救国党との大きな争点の一つを消失させた格好となっています。

救国党は昨日午前、選挙における不具合の報告を一般の人々から広く聴取する会合を開いており、日本大使館によれば、今後もこの種の会合を連日開くとする一方で、そうした調査の受け入れを与党人民党に対して強く求め、対決姿勢を鮮明にしていました。

首相は昨日の発表と演説の中で、「選挙は国をまとめるためにある。国を割るためにあるのではない。誰が勝った敗けたではなく、国を壊さないことが何よりも大切だ」と述べ、救国党の対決姿勢や民族差別主義とは対照的な、国の秩序・安定・統合を重視する歩み寄り姿勢を前面に打ち出しています。

これに対しサーム=レアンシー党首は番組で「協議の場は受け入れるが、その目的は、選挙結果が我が党の勝利であったという事実を明らかにすることにすぎない。ひとたび協議の結論が出れば我が党はそれを全面的に受け入れることを約束する。人民党もこれを約束してもらいたい」と述べるとともに、国際社会と国連による介入を改めて求めました。

http://au.news.yahoo.com/latest/a/-/latest/18273697/opposition-leader-sam-rainsy-agrees-to-talks-on-disputed-cambodia-election-result/