広東語の数詞とクメール語・タイ語


 そうそう、広州の空港の待ち時間で、テレビでなにげに天気予報が流れてて、あちこちの最高気温と最低気温を言ってるんですけど、数詞がクメール語そっくりなんでぶっとんでしまいました。


 たとえば24度〜26度は、広東語(私の耳コピ)だとイーサップセイ トウトウ イーサップホック トウ。
 トウトウはたぶん「度到」なんでしょう。


 ひょっとするとクメール語の30〜90の十の位の数詞は、巷間言われてるようにタイ語を経由して借用したものではなく、南部中国語から直接持ってきているのでは?


 クメール語の30〜90の十の位の数詞は、タイ語からの借用だと言われている。
 しかし、広東語の4がセイだというのは、タイ語のスィーよりクメール語のサエのほうに近い気がする。タイ語から借用したのなら、クメール文字でもスィーという音は書き表せるので、サエに化けるというのはちょっと化けすぎな気がする。
 十はクメール語がサップ、タイ語がスィップで、これもクメール語と広東語が一致する。ただ、クメール文字ではスィップと書くと自動的にサップと読まれてしまうので、これはそのせいという可能性も残る。


 広東語は私の言語遍歴の中で、ミッシングリンクとなっている。学べばいろいろ、つながりが発見できて面白いことも多いだろう。
 しかし声調が難しいとのことなので、とても手を出す気がしません(笑)。


 ただし、なぜか広東でレストランどこ入っても、お勘定ではいつもサップホックだとかサームサップだとか言われ、おかげで数詞だけはおおむね広東語対応可能な身体になりました。こっちは北京語で「マイタン!」と言っているのになにゆえ。私は香港人に見えるのでしょうか。